「じゃあ、始めてくださーい」

みんなが一斉に教科書の対話文を読み始めた。

私の席は一番後ろだから、周りの様子がよくわかる。

隣と教科書を読みながら来季を見ると、ちゃんと対話をしていた。


来季は勉強に関しては結構真面目で、それなりに頭も良い。

だから、“授業”という肩書きの上でなら、女子とでも普通に話せるみたい。