その日の昼休み、私は早速陽菜に報告することにした。
「陽菜、陽菜っ!どうしよ、デート誘われちゃった!」
「えっまじで!?いやあ、やっと来季も彼氏らしく‥‥あっ!」
陽菜のにやけ顔が、急に焦り始める。
「ごめん‥‥高だったね。来季じゃなかった」
「ううん、大丈夫」
笑顔で言いながら、何が大丈夫なのか自分でもよくわからなかった。
陽菜には、別れたその日にすでに報告済みだ。
言いたいこともたくさんあっただろうに、私が落ち着くまで黙って聞いてくれて、すごく救われたのを覚えている。
今だって、理解してくれて、相談にも乗ってくれる。陽菜はすごく優しくて、私のことを真剣に考えてくれて、本当に大切な親友なんだ。