「しおーん、部活一緒に行こう?」

「あっ待ってー!今行く!」

陽菜に嫌われたあの日から、私は放課後を部活に打ち込むようになった。

もう嫌がらせもないし、それに……。


「……ねえ、ひ」
「あっ優奈ー!職員室付き合ってくれない?」

あからさまに避ける陽菜に、私はただただ悲しくなる。

陽菜がいないとつまらないことに、今更気付いたから。