「相談くらい、してよ……!!」

そう言う陽菜の目は、涙で潤んでいた。

違う……違うの……。

今日、言おうと思ってただけなのに……!

言いたいことは次々頭に浮かぶのに、言葉にならない。

何も言えない私に、陽菜は「もういい」と言い放って、そのまま教室を出ていった。