「良かったら私と踊っていただけませんか?」


まあ…暇だし…少しくらいは楽しんでもいいわよね…?


「ええ、喜んで。」


男の人は周りが惚れ惚れするほどカッコ良くて、どうして私なんかに声をかけた
のか分からないほどだったわ。


踊って居る間は2人とも無言で、なぜか懐かしいような安心感を覚えた。


何かしら…?
この感じ…前に何処かで…?


踊りの輪から私達は出ることにした。


「あの…私達って前にお会いしていませんか…?」


「…それは…。」


「…?」


「…数年前に…少しお会いしたことが…ありますよ…。」


「やっぱり!何だか懐かしいような感じがしたので…。でも…思い出せなくて…
ごめんなさい。」


「…いいですよ。」