お似合い…
王子の話はしたくはないけど…。


「それはそうだけど…。」


「で、結局2人はどうなったの?」


「外にいたんだものね?
確かちょうど十二時の鐘が鳴ったときに、女が走り出して逃げるように帰ったの
よ…」


「えっ…?」


シンデレラに何があったんだろう…?


「貴女も誰かと踊ってきたら?」


そう言ってお母さんは人混みの中に消えていった。


1人で飲み物を飲んでいると…


「お嬢さんお一人ですか?」


知らない人に声をかけられた。


「ええ。」