「本当最低ねっ」


この瞬間…私の中で何かが切れた。


苦労の一つもしてない…?
最低?


何も知らないくせに何を言ってるのかしら?


私が…どれだけ…


お母さんだって妹だって苦しんだ。
だからといっていじめなんてしていい理由にならない。


最低結構よ!確かに最低だわ…。


でも苦労してないなんて…
あなた達よりよっぽど苦労してるわよ!


近所付き合い?
もうそんなの知らないわ!
いっそのこと全部壊しちゃえばいいんだわ。


こんな所まで堕ちてるんだもの…今更もっと下なんて無いでしょう?


「ごきげんよう。
叔母様方。」


「あっあら?ぶ、舞踏会に来てたのね?」


「ええ。でも少し休もうと思って風に当たりに来たんです。」


「そっそうなの?」