「…。」


「俺なんかが何を言おうと…きっとお前の心に届かねえ…。」


「…そんなこと…ない。」


…思い出した?
私には…彼が謝った理由が思い出したからなのか、それとも…話を聞いて同情し
て…それ以外の言葉が出てこないのか分からない…。


その時---
会場にある女性が入ってきた。


女性は淡い水色のドレスを身にまとい、とても美しくて、周りの人々の視線の的
になった…。


「…シンデレラ…?」


「うわっ!めちゃくちゃ綺麗な女だな~
知り合いか?」


「…家で暮らしてる血のつながらない妹よ…
やっぱり…綺麗…ね」


「…妹loveかよ?」


「…分からないけど…今は…結構好きよ?」


「…今は?」


「うん…昔は大嫌いだった…。
昔はね…。
今はどちらかと言うと好きって感じよ」


「ふーん…。
じゃあ…一発ナンパでもしてくるか~」


「…適当に遊んで捨てるなんて…許さないわよ?」


「分かってるって!
俺って意外と真面目なんだぜ?」


「どうかしらね?」


「ハハっ!
んじゃ!また後でな~」