「あっ…とは〜…」


それまで淡々とメンバーを呼んでいた園田コーチが声を詰まらせた。


ここからは、どんぐりの背比べ。『Cチーム』の誰をだそうが大して変わりはしない。メンバーはコーチの閃きに任される。


園田コーチが部員をゆっくり見回す。

「おっ。」

コーチの目が止まる。
「山口。お前だ。」


「はい!」


山口くんは返事をしたあと小声でヨシとつぶやいた。


後二人…