そして、その日もいつものように僕にとって生産性のない部活が終わった。


練習後3年生がシューティングをする中、僕も『反対側のコート』で居残りシューティングをしていた。


『3ポイントシュート』。実は僕の得意技。まだ中学生で3ポイントシュートを打つ者が少ない中、わずかな確率だろうとこのシュートを決める瞬間が大好きだった。



向こう側のコートではAチームに対してコーチの熱心なシューティング指導が続いている。


そんな中向こう側からわざわざ僕のコートに来て話しかけてくる男がいた。