尻に火のついたメンバーは、ことのほか善戦した。


僕はセンターを担当する。得意のスリーを打つようなポジションではない。身長も170センチしかない。言わば間に合わせのセンター。


それでも3年間、まがいなりにも強豪校で部活をしてきた。


僕は奇跡的に得点を重ねていた。


ステップインからフェイクを二度、三度と入れ不恰好にシュートにいく。たまたま相手の手に接触し、たまたまボールがリング枠内に入っていく。

バスケットカウント。


「よし!!」


柄にもなくガッツポーズが出てしまった。


活躍できてる。調子がいい。いける。いけるぞ。もしかしたら!