いよいよ。緊張もピークに達してきた。


「こい。こい。こいこい!こいこいこいこいこーい!!!」


油断すると声になって出てしまう程の勢いで念じた。






「後は、穴井と松岡」


あっさりとコーチから出た名前は僕のものではない。それどころか『Cチーム』の誰でもなかった。


二年生だった。