そんな時、初めて購買を利用して
みようと思い立った私達は、
購買へと続く廊下を緊張の面持ちで
歩いていた。
すると前方から、少し周りとは違う
オーラを放った4、5人程度の
イカツイ集団が歩いてきたのだ。
私達は恐くなったのかなんなのか、
邪魔にならないように端に避けた。
だけどその集団は、私達の前で静止
をし、なにやらコソコソと話をして
いる。何か悪いことでも
してしまったのかと思った私は、
『ごめんなさい…!』と
勢いよく頭を下げた。
「へ?なんでこの子謝ってんの?」
「僕たちなんかしたっけ~?」
「してへんよな~?」
「うんうんっ」
頭上から、見た目とは違った
話し方をする会話が聞こえ、
恐る恐る顔を上げて、様子を確認
しようとしたその瞬間…