一度、瞼をゆっくりと閉じてみた。



熱を持った瞼に雫は落ちて、熱を冷ましてくれてるように思えてしまうのは、ただの自分の想いか。



何だか、可笑しくなって、頬が僅かに緩む。




一度、こうやって閉じてみるのも悪くはない。




泣いてみるのも悪くはない。



笑ってみるのも悪くない。



怒ってみるのも悪くない。



叫んでみるのも悪くない。



バカになってみるのも悪くはない。



反撃してみるのも悪くはない。



でも時には振り返ってみなければいけないのかもしれない。




自分が辿ってきた道を。