「ゆーうーくん、あっそびましょー」


翌日の午前中のことだ。

母に「いつまでも寝てるんじゃない」と叩き起こされたはいいものの、やはりすることもなくぼんやりと庭を見つめていると、紫がやたらとテンション高くやってきた。


「お前なぁ、なんでそんな元気なんだよ」


「なんでって、悠君と遊ぶからに決まってるじゃない」


「その悠君は昨日の筋肉痛で動けないんですけどね」


実際足の辺りがぱんぱんで、まったくもって動く気がしない。

筋肉痛なんていつ振りだかわからんが、まぁとにかく動くのも億劫過ぎて、俺は畳と一体化していた。