「やれやれ……」


ようやく俺は立ち上がると、尻の辺りの土を払う。

昔はこういう汚れも気にせず遊んだもんだが、流石にこの歳になると単純に汚れるのが嫌だと思ってしまう。

帰ってから母になんて言われるやら。


「……って」


そこで俺は重要なことに気付いた。


「俺のケータイ……」


あのヤロウ。