「いいよ、遊んでやる」


「毎日よ?」


げ、と思わず声をあげる。

毎日? あの追いかけっこを?

こちとら陸上部でも何でもない、生粋の帰宅部なのだ。

そんな体力ありはしない。

毎日だらだらと日々を浪費しているだけの、怠惰学生コンテスト代表を張れるほどの逸材が俺だ。

多分県大会出場も余裕だ。

そんな俺に、体力の塊とも言うべきこの少女の相手が務まるのか?

想像しただけで息切れしてしまいそうになる。