「あれ・・・・・・」
おうちの中は、あの薄汚い綿で占められていた。
綿は小刻みに揺れていて、その中でマーブルが寝ていることは分かったが、マーブルの姿は完全に綿の中に隠れていて寝姿など全く見えない。
朝一番で、箱の中でモゾモゾ動く小汚い綿を凝視するうさの。
我ながら、変態だ。
マーブルはおうちがとっても気に入ったらしい。
そして夜のうちに、綿をおうちの中に持ち込んだらしい。
そして、その中にくるまって寝たらしい。
・・・・・・。
前と一緒じゃーん!!!
うなだれるうさのには気づきもせず、マーブルはすやすやと眠っていた。
ま、まぁ気に入ってくれたから、よしとするか・・・・・・。
(おわり)