翌日の朝は、また雪だった。


いつものように化粧をして、家を出る。


雪の日の約束事のように、車が渋滞している。


こんな日は、歩いた方が早い。


それを見込んで、30分早く家を出たし、出勤定刻までにまだまだ余裕がある。


お母さんは仕事が休みになって、また怒りながら寝てしまった。


私の仕事は天気なんて関係ないし、何より鞄の中の音源を早く何とかしたくて急いで歩いた。


この後起こる、非常事態のことなんて知る由もなく…。