隼人さんは
放心状態の私に近づき
口に貼られたガムテープと手足のヒモを解いてくれて

『間に合って良かったな』

と相変わらず笑顔で言ってくる。

私は安心して
隼人さんに抱き着いた。

ガバッ…

『グズッ…はやどさん…ごわがったぁ〜!』

と顔を
ぐちゃぐちゃにして
隼人さんの胸で号泣した。