「じゃあ、始めるぞー。2年生は3年生に勝つつもりで、3年生は手加減しないように頑張れ!」




先生の合図で試合が始まった。




ダンダンダンダンッ!!




ドリブルの音を聞くのも、今となっては聞くのが当たり前になった。



入部した頃は、練習についていくのも精一杯だったけど、今は楽についていけてる。



私、きっと成長できてるんだね。









試合はいつの間にか終わった。



もちろん勝ったのは3年生。



私は水筒のお茶をグビグビと飲む。


タオルで汗も拭いた。



「3年生ー、休憩したら、筋トレしてた方の2年生と試合するぞー!!」




また試合か~。


私は床に座り込んだ。


ふと隣りに笑美が座った。




「あのさ美晴…。」




「なに~?」




私はもう一度お茶を飲もうと、水筒のコップにお茶を注いだ。