「これ、笑美の…?」
私がそのパスケースを拾って笑美に見せると、素早くそのパスケースを私の手から持っていった。
「あ、ありがとう……。」
別に焦って持ってかなくてもいいのに…。
私はただそんな風に思った。
でも、そのパスケースは笑美が転校してきた理由がわかるものだということは、私はまだ知らなかったんだ…。
「校長先生また変わったね。」
「うん。3年間とも校長先生違ったね。」
私達は始業式を終えて、教室に戻ってきた。
先にクラスの担任の先生は発表されたけど、各クラスの担任の先生は、2年生の時とまったく同じだった。
「じゃあ、クラス表配るけど、みんなに配り終えてから一斉に見ようか。」
クラス表のプリントが、裏返しの状態で回ってきた。
私がそのパスケースを拾って笑美に見せると、素早くそのパスケースを私の手から持っていった。
「あ、ありがとう……。」
別に焦って持ってかなくてもいいのに…。
私はただそんな風に思った。
でも、そのパスケースは笑美が転校してきた理由がわかるものだということは、私はまだ知らなかったんだ…。
「校長先生また変わったね。」
「うん。3年間とも校長先生違ったね。」
私達は始業式を終えて、教室に戻ってきた。
先にクラスの担任の先生は発表されたけど、各クラスの担任の先生は、2年生の時とまったく同じだった。
「じゃあ、クラス表配るけど、みんなに配り終えてから一斉に見ようか。」
クラス表のプリントが、裏返しの状態で回ってきた。