「…あれっ?お姉ちゃんいたの?」




お姉ちゃんいたのって………、私は紗季を起こすために来たんだから、ずっといましたよ…。




「ずっといたよ…。それよりさっきの誰?」



だいたいの見当はついている。


あの紗季の喋り方からすると……。




「い、言わない!!」


「彼氏でしょ?」



「なんで!?なんでわかったの?」




紗季は驚いた顔になった。


図星だな。



「紗季、今自分で認めたよね。適当に彼氏って聞いたのに、紗季はなんでって言って認めちゃったんだよねぇ!」




「お姉ちゃんのいじわるー!!」



紗季は頬をぷくぅーと膨らませて言った。



「それより紗季、ご飯だから早く降りておいで。」



「うん!わかったから出てって!!」




私は怒っている紗季に追い出されて、下に降りていった。