バンッ!!




私は紗季の部屋の前に来ると、勢いよく扉を開けた。




すぅーー……。




めいいっぱい息を吸い込んで…。




「紗季ー!!起きろーーー!!!」




私は大きな声で叫んだ。


けど紗季は、スゥスゥと寝息をたててまだ寝ている。



「しぶとい奴め…。」


今度は紗季のかぶっていた布団をめくりあげて、おもいっきり揺すった。



「起きろー!」



「う~ん………。」




起きたかな?




スゥー、スゥー。




寝息が聞こえてきた。

まだ寝てるし……。
どうすればいいの…?




♪~♪~♪~♪~♪



紗季の枕元に置いてある携帯が鳴り出した。


様子からすると電話かなぁ?


誰だろ?
朝から紗季に電話するなんて……。