私はリモコンでテレビの電源を切って立ち上がる。




「朝ご飯の準備手伝うね!」



「あら?今日はおりこうさんね。じゃあお願いするわ。」



お母さんはそう言いながらエプロンを着けている。


私もめったに使うことがないエプロンを、久しぶりに着けた。



今日の朝食のメニューは、味噌汁と焼き魚と目玉焼き。


まぁ、いつもと同じだけどね。



私は味噌汁の材料である豆腐を切り始める。


私は手際よく豆腐を切っていく。




「ふふっ…。」




お母さんが突然笑い出した。



「なんで笑ってるの?」



「えっ…。美晴が普通に豆腐を切れてたから…。」




はい?
なんで私が普通に豆腐を切れてたら笑うの?




そんな私の不思議そうな顔を見てお母さんが言った。