翔君には、私が無理してることもわかっちゃうし……。




でも、そんな翔君の優しさがココロに染みて、すごくドキドキしてる。




《翔…、翔…、翔…。》




また……この声。



なんで、翔君の名前を呼んでるの?





フッ……。





何…………今の?




今、私の頭の中を何かの光景がよぎった。



そうだ…。
あの光景は…。





フッ…、フッ…。





次々と私の頭の中を、いろいろな光景がよぎっていく。



ズキッ、ズキッ。



光景が頭の中をよぎる度に、頭痛が起こる。



私はその痛みで、思わずうずくまった。



「美晴?…美晴!?」



翔君の声がかすれて聞こえる。