《どうして思い出せないの…?》




「美晴!?」





私は不思議な声を聞くと同時に、気を失って倒れた……。










パチッ…………。





……………………………あれっ?



私、どうなったんだっけ?




「美晴起きたか?」




ビクッッ!!





私はいきなり声をかけられて驚いてしまった。



気がつけば、私が寝ているベッドの横で、翔君が座っていた。



なんで翔君が…!?




「保健の先生が、美晴の家に電話かけてる間に目が覚めるかもしれないから、保健室にいてくれって頼まれたから待ってたんだぜ?」



翔君は、まるで私のココロが見えているかのように話す。




「そうなんだ…。」




私は起き上がった。