優……。



だからあの時、笑美の言葉を遮ったんだね。



「笑美もありがとう。黙っててくれたおかげで、自分の気持ちにちゃんと気付けたよ！」


「そっかー。ならよかった！それよりなんで辻島君のことで今悩んでたの？」




「あっ…。それはね、自分の気持ちに気付いたら、なんだか恥ずかしくて顔も合わせられなくなっちゃって……。」




「そっかぁ。急に恥ずかしくなっちゃったんだね。まぁ、〔好き〕って気持ちがある証拠でしょ？勇気いるけど、今まで通りの感覚でいたらいいじゃん！！」




そうだよね。
今まで通りの感覚でいたらいいよね？



でもね、笑美…。


私は記憶をなくしていて、記憶をなくす前も翔君が好きだったってことでも、少し悩んでるんだ………。