クラスのほとんどの人は寝ている。



私は窓際の席ということもあって、ぼんやりと外を見ていた。




透き通っているような青空の中を、真っ白い雲がゆっくりと流れていく。




キーンコーンカーンコーン




「じゃあ、今日はここまで。」



「起立、礼。」



「ありがとうございましたー。」




ガタッ…。




私はイスに座って、教科書などを鞄の中にしまった。



なんか今日は翔君とまともに顔合わしてないかも…。



〔好き〕ってどうしても意識しちゃうよ…。


人を好きになるって…………こういうことなのかな?



うぅ…。
部活の時どうしよう!?



今まで普通に話せてたのに、急に話さなくなったら変に思われちゃうよ………!!