ボフッ……。




私はベッドに寝転ぶ。


今は、何も頭に入らなかった。



お母さんの困り果てている声も。


時計の針の音も。


隣りの家からいつも聞こえてくる笑い声も。


なんにも聞こえなかった。



ただ一つ頭の中にあったのは、〔翔君が好き〕と言う言葉だけだった。



今までこんな風に自分が翔君を思っているなんてわからなかったから、いきなりすぎて頭がパニック状態だったんだ。



私………わからなくなっちゃった。



自分の気持ちなのに……………………。











「この時に大日本帝国憲法ができて……。」



眠い………。




お弁当を食べてあまり時間がたっていない5限目。



私は社会の授業中に睡魔と戦っている最中だった。