ゴクリ………。





私はつばを飲み込んで…。





「あっ、ある!!」





……と答えた。





「美晴ねっ、記憶なくす前も翔が好きだったんだよ。」




えっ………!!
じゃあ私、記憶をなくしても翔君に恋してたってこと?




「びっくりだよね!まさか美晴がまた翔君を好きになるなんて。きっと、頭の中では翔を好きだった記憶をなくしても、ココロは翔を好きな気持ちを忘れなかったんじゃない…?」



「きっと、そうなのかな?」






私は頭の中がいっぱいで、家に帰ってもずっとボーッとしていた。



その証拠に、私は夕食を食べている途中に変な行動をしていた。




「お、お母さん!お姉ちゃんがー!!」