部屋に戻ると優が歌い終わったところだった。



「遅かったね。」



「そうかなぁ♪」



「……?美晴どうしたの?」




優が不思議そうに私の顔を見つめる。



「なにが……、あっ!曲始まるからあとでー!」




私はマイクを持って歌い始める。



歌うのは私がいつもiToPで聞いているお気に入りの歌。




歌い終わった私に優が聞いてきた。




「さっき帰ってきたら、妙に機嫌よかったね!」



「そうかな?あっ、さっき翔君に会ったよ!」



すると、優はなぜか納得した顔になった。



「そういうことかぁ…。」



「そういうことって何?」



「まぁ、気にしないでとりあえず歌おうよ!」



優は曲を入れて歌い出した。



なんか私、上手いことごまかされてるような…。