慎は、かなり整った顔をしている。



世に言うイケメン。



中学生のときでも、他校の子はもちろん、



高校生にまで告白されてるところを


何度も見たことがある。



あたしは小さいときから見てるからそこまでじゃない。



それに、「男」として見たことがない気がする・・・





そんな思いは考えないとして、あたしは女子寮をめざした。


「え~~~っとっっ・・・女子寮わぁ・・・あ!あった!!」



奇跡的に見つかった女子寮も、これまたかなりの大きさだった。



「よし!あたしは・・・3階の18号室かぁ」



案内の紙には、あたしの名前は3階の18号室にあった。


同室の人は、白井琴音 (シライ コトネ)さん。



うわさによると、かなりのお嬢様だとか・・・



自家用ジェット機なんか当たり前にあるとかないとか・・・



でも、早く白井さんに会ってみたい・・・っていう気持ちは



かなり大きい。あたし自身、お嬢様なんか見たことがない。



だから早く見てみたい!って思った。