ずっと一緒だと思ってたのに・・・。


君しかいないって思ってたよ。
こんなにつらく悲しいとも思わなかった。


あの日、はじめて君を知った。
「結以~。はやく行こっ。」
      私を呼んだのは大親友の山田 摩李(やまだ まい)
「うんっ!今いくよぉ~。」私の名前は岡本 結以(おかもと ゆい)
「早くしないと授業おくれるっ。さきに行って待ってるよ。」
  「うんっ。お願いっ!!!」
      私は、教室で一人になった。
  摩李は、幼稚園からの友達で私たちは、この春で高校生になったばかり。
最近やっと学校に慣れてきたところ。
  

「っあ、いたんだ。」
    私だけじゃなかったんだ・・・・。
  チラッ。そいつがこっちを向いた。
「お前も・・・」

そいつの名前は中澤 昂希(なかざわ こうき)
幼馴染なんだけど、そんなに仲イイわけじゃない。

私はそのまま無口で移動教室までいそいだ。

その授業は、理科で物理学。私が一番ニガテなもの。

「摩李。わかんない・・・。」
   「っま。がんばっ。」
  摩李。ひどいよぉ~~。



「教えてやろうか??」
  「っえ!?昂希?!」
「俺じゃ、わるい??」

「っえ?!っあ、ありがとう。」

いきなりすぎるしっ。
別に、イヤじゃないけど。













「・・・・・・・・こうすればイイんだよ。結以、聞いてた?」

  「っあ、うんっ。」

聞いてなかった私は、とつぜんすぎて驚く。

でも、昂希にこうやって教えてもらうのもイイかなって思った。