葉月「貴方には、その義務があるわ。責任を果たすのよ」


葉月「貴方は無責任な子じゃないわ。責任を覚えてるはず」


杏「…誇りだって言ってくれたものね」


正義感が強くて

勇者の生まれ変わりで


お姉ちゃんにとって私は自慢の妹


そうでなければならない。


葉月「忘れないはずよ。これからも、ずっと忘れられない」


忘れたくても


葉月「忘れることなんか出来ないの」


葉月「貴方は、ずっと覚えていた。これからだって、忘れられない」


杏「私は…」


?「……ん……あん…じゅ」


杏「誰?私を呼ぶのは」


?「杏樹!!」


その声で目を覚ます


目を開けて一番に見える
あの人の顔


杏「エスト…」


ああ、私は眠っていたんだ


エスト「大丈夫ですか?うなされていましたよ」


彼が私の頬を触る


エスト「泣いていたんですか…。」


杏「えっ」


私はエストの手に自分のそれを当て頬を確かめる


杏「泣いていたんだ…」