めったに見れないサキの真剣な顔。



この前とは違うパパの雰囲気…。



「ユズは私の大事な娘だ」

「わかってます…」

「そのユズが君を選んだ。だから私も、君を信じることにするよ、夏川君」

「えっ?意味わかんないです…」

「えっ…?」

「もっとわかりやすくお願いします…」

「やっぱりやめよう、君にユズを託すのは…」

「託す…?それじゃあ認めてくれるんですね!?ありがとうございますっ!!俺、超頑張りますから!!」



『超』とか言うなバカサキ…。



ママはケラケラ笑ってて、パパは不服な様子。



サキがどれほどバカかってわかってないから…。



「仕事はなにをしている?」

「ショップ店員です!!バイトですけど、これからちゃんと将来のこと考えます!!」

「ショップとは…」

「輸入ものの服とか扱ってて、スケーターとか結構来ますよ」

「スケ…」



パパに通じてないよサキ!!



パパが黒なら、サキは白。



全く別の人種なんだよ…。