今日もユズんちに寄りたいし…。



もしかしたら親がいないかもしれないからな。



バイトのみんなは俺の事情なんて知らないし、みんな独身で適当にバイトしてる感じの遊び人風。



俺はきっと高校中退したただのバカだと思われてるに違いない。



「今日はちょっと用事あるんでまたの機会に」

「付き合いわりぃぞ」

「だって急だし!!いろいろあるんス、俺も」

「なにもなさそうな顔してるくせに。女か?」



ニヤッと笑っといた。



今までの俺なら行ってたと思う。



だけどやっぱり、ユズをひとりにしてるって重圧は何物にも勝る気がするから…。



「咲都、悪いな。あっつんくどいから」

「いえ、誘ってもらって嬉しかったですから」

「初めに見た時は生意気そうなクソガキだと思ったけど、お前少しカワイイ」

「え゙っ…。湯野さんってそっち系…?申し訳ないけど受け入れられないス。俺、女が好きっス」

「殺すぞ咲都…」



この職場は、本当に楽しい。