結局愛には返事をせず、ユズに電話をしたけど出なかった。



明日、ユズん家にもういっかい行こう。



帰ってきたおかんもユズを心配してて、夜はなかなか眠れなかった。



とにかくユズの現状が知りたい…。



「おはようございま~す」

「おはよ~。咲都、ジャクソン脱がしてやって」

「お着替えの時間スか?」

「お前の好きにしていいから」



マジで!?



自分が着たい服を選び、試行錯誤の末にマネキンのジャクソンさんに着せた。



いい体してんな、ジャクソン…。



「店長、ど!?」

「ん~…チャラすぎ~。咲都っぽい」

「マジスか…」

「いや、でもいつもと違うのもいいか」

「やったぁ~!!」



店長の他に、バイトが3人いて、オーナーは店長の彼女。



海外まで行き、服を買い付けてくるやり手さんらしい。



俺は会ったことないけど…。



「咲都~、今日合コン行かね?数足りなくて困ってんの。店長は行かねぇし…」

「合コンスか~?」



行きたくないってわけじゃないんですが…。