ユズの母親のあの冷たい声…。



連絡の取れないユズ…。



どうしようか…。



メシも食わないでベッドに横になり、携帯を開いた。



さっきの画面のままになってて、愛からのメールが表示される。



電話してもいい…か…。



本気で悩む。



悩んだ末に電話をしたのは京だった。



「結婚決まったのか~」

「違うっス…。愛からメール来てさ、忘れらんないって…」

「で?」

「お前ならどうする?」

「会ってヤって捨てる」

「ユズのこと裏切ってる?」

「まぁな」



だよな…。



ユズは家でどんな目にあってるかわかんねぇんだもんな…。



「チラッと浮ついたこと考えた俺がバカでした…」

「わかりゃあいいんだよ」

「ユズ、今実家に帰ってんだ」



それからダラダラと長電話。



京とは毎日ってほど会ってたから、やっぱり話しは弾む。



バイトのこととか、ユズの作る弁当の話しとか。



なんかちょっとイライラ治まったかも…。