見上げるとサキの顔は少し意地悪だった。



よく学校で見てた悪戯っ子のサキの顔…。



「入りたい?」

「そりゃあもちろん」

「じゃあ…あたしが先に入ってサキが後に来るの」

「うん」

「それで、あたしより前に出て着替えてね?」

「なにソレ。見れねぇじゃん」

「イヤなら入んない!!」

「わかった。ではお先にどうぞ?」



ど、ドッキンドッキン言い出したよ…。



でも少しくらい前に進まなきゃ本当に呆れられちゃいそうだから…。



「お腹出てるからね!?」

「わかってるって」

「引かない?」

「なんで引くんだよ…」

「もし体見えてもなにも言わないでね!?」

「はいはい、早く行かねぇと途中で乱入すっかんな」

「入って来ます!!」



着替えを手にして向かったお風呂。



急いで洗ってとにかく湯舟!!



「さ、サキー!!」



サキを呼んだら遠くから声が聞こえた。



ヤダ、どうしよう…。



心臓が飛び出るかもしれない。