このままずっとこうしてたくなる…。



それでも朝は来るわけで、サキより早く起きなきゃならない。



珍しく早めに起きてきたサキは顔を洗って来てからベランダで朝の一服。



「パン焼くよ？」

「玉子かけご飯食いたい…」

「珍しいね、朝からご飯なんて」

「昨日拓が食ってたんだ…」

「拓にあったの？元気だった？」

「うん、ユズによろしくって言ってた」



京のお兄ちゃんの拓はみんなの兄貴って感じ。



サキもこっさんもあたしも拓を慕ってる。



拓にも随分会ってないなぁ～。



「昔みたいに京んちで遊んだりしたいね」

「ユズは夜更かししちゃダメ。チビ太がバカになったらどうすんだ」

「サキの遺伝子の方が不安なんだけど」

「あっ、それはあるかも」



認めんなよ…。



でもそれがサキなんだよね。



「玉子かけご飯、何年ぶりに食ったんだろ…」

「あたしソレ苦手…」

「うん、普通の味だった。ごちそうさま～」



サキは今日も元気に仕事へ行きました。