とにかくユズのことで京と拓にイジられた。



俺、ユズを好きだなんて言ってねぇのに…。



まぁ薄々気づいてはいるよ、好きかもって。



でもこの感情って家族愛なのかもしんねぇし…。



母ちゃんバカにされて怒る小学生みたいな?



だからかなり難しいとこではある…。



京の家で時間を潰し、3時間後にユズを迎えに行った。



さっき別れた場所でただボケッと出て来るのを待つ…。



「サキ、待った?」



そう言って店から出て来たユズは満足そうだった。



行かせてよかったな…。



「ユズ~、忘れ物!!」

「あっ、ありがと修二」



修二っ!!



お前が…修二…。



黒髪に高い身長。



爽やかな好青年…。



しかもかなりレベル高っ!!



「もしかして旦那さん?」

「どーも…」

「俺、隣の家に住んでて、昔よく遊んだんです」

「話しは若干聞きました…」

「母親からユズの結婚聞いて会ってみたかったんですよね~。面食いだな、ユズって」



俺の奥さん、呼び捨てにすんな!!