愛ちゃんとサキを引き裂いたのは自分だってこと、ちゃんとわかってるつもり。



罪悪感も感じてたし、もう終わってるもんだと思ってたんだけど…。



サキはまだ愛ちゃんが好きなのかな…。



「時間ヤバイな、仕事行かなきゃ…」

「準備…しなよ…」

「ん…」



着替えて髪をセットして。



サキは眠い顔のまま仕事へ行った…。



「ハァ…」



洗濯をしてから一休み…。



サキからの電話もメールも期待なんかしてない…。



頭の中、モヤモヤがたくさんでなにも考えたくなくなった…。



そのままソファーに横になり、目を閉じると寝不足のあたしは夢の中へ…。



携帯の着信音で飛び起き、時間もわからないけど携帯を開けた。



『咲都』



珍しくサキからの電話…。



サキ、サキ、サキ…。



なにを話したらいいんだろうか…。



「はい…」

「あっ、俺…」

「うん…」

「なに…してた?」



テレビに出てる時計を見たら、どうやら今はお昼らしい…。