携帯と睨めっこしてたらユズがやって来て、慌てて携帯を閉じた。



うわぁ~…。



今の行動は絶対怪しまれてる…。



「そんなにヤりたいなら浮気でもなんでもしてきなよ、バカサキ…」

「俺、なんもしてなくね?」

「コソコソしてんじゃん!!サキはいつまでもサキだね!!」



その言葉にイラッとした。



どんだけ頑張ってっと思ってんだよ…。



「プライベートに口出すな」

「はぁ!?なにわけわかんねぇこと言ってんの?あたしら夫婦でしょ?」

「気持ちねぇけどな」

「もういいっ!!結婚した日にケンカなんてこの先が思いやられるよ!!」



そう言ったユズは寝室に行った。



ムカつく…。



俺だって我慢してることとかスゲーあんのに。



あ゙ぁぁぁぁっ!!



イライラが治まらず携帯を開いて京に電話した。



「飲み行きてぇんだけど…」

「ユズとか?籍入れたんだろ?誕生日だもんな」

「俺ひとり。とにかく行くから」



ユズなんか知らねぇ。