寝室に行き、ベッドメイキング。



ユズがおかんと選んだ水色のカバーをかける。



なぜダブルベッドにしたのかは謎なとこ。



だって今まで別々に寝てたのに、今日から急にダブルベッドで寝るなんてユズらしくない。



まさかソファーで寝ろとか言われたりしねぇだろうな…。



「終わった~」

「ありがと」

「ユズ?」

「なに?」

「キスしよっか」



そう言ったのはちょっと試したかっただけ。



ユズのわかりにくい気持ちを。



「な、なに言ってんの急に…」

「特に意味はない」

「バカ」



勘違いだったか…。



少しは俺のこと好きなんじゃねぇかと思ったんだけど…。



そんなわけねぇか。



「さ、サキ…?」

「ん?」

「あたしのこと…どれくらい好き?」



は…?



どれくらい?



なにに例えたらいいんだ?



女ってめんどくせぇ生き物だな…。



「友達がチョコ1個なら、ユズはチョコ2個分」

「そ、そう…」



意外だったのか、微かにユズの顔が赤くなったような気がした。