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「…ふーん、そういうことか」


「修也さんに、ソックリな人と出会うなんて…」



「……で、お母さんは、その人のこと、どう思ってるの?付き合うの?」


突然に夏美の口から、そんなことを言われて私は、首を左右に振った。


「まだ知り合ったばかりだもの、それはないわ」


それに、もし…そんなことになったとしても、私は断るつもりだ。


「ねぇ…お母さん私、お父さんが亡くなって寂しかったけれど…お母さんが寂しがるのは、もっと嫌っ!…お母さんの好きなように生きなよ。再婚も考えて良いと思う。私、もう子供じゃないよ…」


「夏美……」


「最終的に決めるのは、お母さんだけどさ。私は、認めてるからね。再婚のこと…」

そう言って、夏美はニッと笑っていた。



……夏美、ありがとう。



「ホラホラ、突っ立ってないで、ご飯食べましょう?…お父さーん、ご飯が出来ましたよ」



そこには、今までと変わらない家庭が此処にあった…。