「危ないです!!」











そういって、一人の少女が俺に抱き付いてきた。










「だめです!死んじゃだめです!」











俺を後ろに引っ張ってくれているけど、その力は弱く、簡単に振り払えそうだった。











「お願いです。降りてください!」











このまま、後ろに倒れたら、この子、下敷きになって潰れるぞ。












とりあえずオレは、手すりの上から降りた。











まあ、こんな夜中に出歩いてる奴なんていないだろうと思ったのにな。











止められるとは思わなかったよ。