《私》side





幼なじみに恋を
するのは
すごく辛い



さりげなく
「可愛い」
と言われた時

頭を優しく
撫でられた時


君には
何の気持ちも
無いけれど

私の心は
今にも破裂しそうなくらいに
ドキドキしていた



君に彼女が
出来た時
「妹みたいなモン」
と紹介されるのが
とても嫌だった


でも私だって
何度も
《好きなヒト》
から
《お兄ちゃんみたいなヒト》
に変えようと頑張った



けど無理だった






君は覚えているかな

「お前は
前髪わけた方が
可愛いな」

っ言った事


それからは
絶対に
前髪をわけるように
したんだよ





テレビを見て
「あの子可愛い」
と言っていた時は

そのヒトの事を
マネしたりもした


でもやっぱり
君は振り向いてくれない



何度諦めようとしたか




でも君は優しすぎるんだよ


悩んでる時は
一番に気付いて
相談にのってくれた


何かあった時は
すぐに駆けつけてくれつ
私を助けてくれた






私は
気持ちを伝えてしまおうと
思った

でも拒否されるのが
わかっていたから
怖くて
伝えれなかった


そして何より
《今の関係》
を壊すのが怖かった


《今の関係》
ならまだ嫌われては
ないと思う…

でも気持ちを伝えて
嫌われたら
何もかもが
壊れてしまう








そんな事を
思っていたら

もう8年か―…