その後、麻由美と咲子からお礼の連絡が来た

隆志と由佳は勝手に捜査をしたので怒られたが、
それはいつものこと

二人は全く気にする様子もない

「おい、南…」
「なーんですか、課長」
「報告書、よろしくな」
「はーい…」

由佳はあっそうだ、と言って課長に近づき、

「どうして三浦君、死の真相を知ろうとしてるんです?今回の何か、大した…っていっちゃ失礼だけど、どうってことない真相だったじゃないですか」

由佳が不思議そうに尋ねると課長は「…知らないのか」と聞き返した

「そうか…ま、いつか知るさ」と独り言のように言った

「え…それってどういう…」

と、由佳が尋ねようとしたとき、「おーい」と隆志が由佳を呼んだ


「なんかおごるって約束、今日どうだ?」

「いいわね!わたし、キムチ鍋食べたいの」

「近所にあったかな…」


二人は肩を並べながら外に出て行った


でも、由佳はさっきの課長の言葉が心に引っかかっていた

なにか、あるのかな…三浦君には


もう何年も一緒にいるけど、三浦君のことは何も知らない

何も…