「美咲さんとは仲が良かったんですね?」
『はい』
「実は、美咲さんの件でお話があるのですが、明日お時間をいただけないでしょうか」
『いいですけど…』
「では…何時頃がいけますか」
『部活が終わるのが六時なので、それ以降だったら』
「わかりました。では、六時に…東和駅のロータリーで待っています」

隆志が電話を切ろうとしたら、『あのっ…』と春日麻由美は言った

『美咲、事故じゃなかったんですか…?』
と、恐る恐る聞いてきた

「事故で間違いないでしょう…ですが、少し聞きたいことがありまして。お時間は取らせません」
『…わかりました』

そういって、春日麻由美は電話を切った

「…どうだったの?」

由佳がコーヒーを持って尋ねた
左手に持ったコーヒーを隆志に渡した

「ありがと…いや、いい子そうだったよ。明日、会うことになった」
「そう…私も行っていい?」
「いいけど、六時だぜ?本来は仕事中を抜けなきゃならない」
「いいわよ、それくらい。楽しそうだもの」

そう言って由佳は楽しげにコーヒーを飲んだ